【Mac/Linux】openコマンドの活用例

  • Category: Mac-Linux
  • Tags: zsh

  • Posted on: 2021-09-08

  • Updated on: 2022-08-03

Mac/Linuxのopenコマンドについてまとめています.

動作環境

  • macOS Monterey 12.5: zsh
  • Linux(Ubuntu 20.04 LTS): bash

Macにおけるopenコマンド

Macではターミナル等でopenコマンドを使用するとアプリやURL,ファイルを開いたりすることができます.
基本的には以下のように入力します.

  • open [path or URL]

例えば,カレントディレクトリをFinderで開く場合は以下のようなコマンドです.1


open .

カレントディレクトリにhoge.txtがある場合,以下のコマンドで開くことができます.2


open hoge.txt

ちなみに・・・

アプリの起動やファイル展開などはSpotlightの方が基本的に早いです.
ただし,自動化コマンドなどを作成する場合にはopenコマンドを上手く使う必要があります.

Spotlightの詳細が知りたい方はこちらをクリック

SpotlightはMac内のアプリ起動やファイル検索,展開を素早く行うことができるMacの標準機能です.基本的には以下のような流れで使用します.

  1. Command+spaceでSpotlightを呼び出す
  2. 検索窓にアプリ名やファイル名を打ち込んでReturn
  3. 検索結果に合致するアプリやファイル等が開かれる

管理人がよく使うのはアプリの起動です.
Chromeを起動する際はSpotlightでchrくらいまで入力してreturnを押すとChromeを開いてくれます.

よく使うオプション

-a (開くアプリを選択)

open -a [アプリ名]のようにして実行します.

下表にコマンドの実行例を記載しています.

コマンド 起動するアプリ
open -a calendar カレンダー
open -a notes メモ
open -a mail メール
open -a reminders リマインダー
open -a ‘google chrome’ Chrome
open -a slack Slack
アプリの名前を調べる方法についてはこちらをクリック

コマンドに渡すアプリ名を調べる方法は以下のとおりです.

  1. Finderを起動してCommand+Shift+aを押す.
  2. 開いたアプリケーションディレクトリ内でアプリを探して右クリック.
  3. メニューの「パッケージの内容を表示」をクリック.
  4. Contentsディレクトリに飛ぶのでContents > MacOSと進む.
  5. MacOSディレクトリ内にある実行ファイルの名前がアプリ名です.
    下図だと「App Store」です.なお,コマンドに渡す際は小文字でもOKです.

注意

アプリ名に半角スペースが入っている場合はアプリ名を'(シングルクォテーション)で囲むことが必要です.
そのため「App Store」を開くコマンドはopen -a 'app store'となります.

以下のコマンドを実行するとSafariでhoge.pdfが開きます.3


open -a Safari hoge.pdf

ブラウザを指定してURLを開く場合は以下のように使います.


open -a 'google chrome' https://www.google.com

-n (新しいインスタンスでアプリを開く)

すでに起動しているアプリについて,別のウィンドウで開きたい場合に使えます.
以下のコマンドではChromeが別ウィンドウで起動します.


open -n -a 'google chrome'

-R (指定したファイルを Finder で表示)

ファイルの場所をFinderで表示したい時に使えます.
以下の例ではhoge.txtが存在する場所をFinderで表示してくれます.


open -R hoge.txt

Linuxにおけるopenコマンド

Linuxではxdg-openコマンドがMacのopenコマンドに相当します.

  • xdg-open [path or URL]

基本の使い方は同様ですが,オプションがないので上記だけです.
コマンドが長いのでxdg-openコマンドはやや使い勝手が悪い印象・・・

ちなみに,Linuxのデフォルトブラウザ(Firefox)を開く場合は以下のコマンドでOKです.


firefox

ひとこと

本記事ではMac/Linuxにおけるopenコマンドの活用例について紹介しました.
openコマンドはその場で使うよりも自動化処理で使う方が便利です.

自動化についてはコマンドを自作する記事があるので,興味のある方はぜひ見てくださいね.


  1. Finderが起動してGUIで確認できます. 

  2. Mac標準アプリのテキストエディットでcli-c-open.txtが開きます. 

  3. open hoge.pdfとすると通常プレビューでPDFが展開されます.